walk the sun

Hate the flowers that sweep the sun, love the emptiness of spring, devour the deafening past, sing in a vase.

matter

単純に、疲れる。

と感じるようになった頃から戦うことをやめ、負けたくないと思うことをやめ、競うことをやめた。

数字で争うのをやめ、相手より上でいたいとも思わなくなった。私が馬鹿でいれば相手が機嫌よくしていてくれるなら願ったり叶ったりだ。

 

 

でも、どこをどう切り取っても明確な悪意を向けられた時は喜びで血が騒ぐ。本来好戦的な性質であることを思い出す。

その気になって後先考えなければ何だってできる自分を賞賛したくなる。

 

 

ただ。

その【後先】の中に、やっと手に入れた快適で静かな暮らしや、離れて暮らす姉弟のことを同時に思い出す。

 

 

この顔は、最初から最後まで忌み嫌った祖父によく似ている。