walk the sun

Hate the flowers that sweep the sun, love the emptiness of spring, devour the deafening past, sing in a vase.

lightning

彼がなぜ無名なのかわからない。私はただ、この大地を掃くような歌声に驚き、その場から立ち去ることが出来なかった。

 

Nick Cave and the bad seeds/Grinderman/The fray/Stereophonics/Oasis/The goo goo dolls/U2等に強い影響を受けている彼の歌はアーシーで太く、とにかく生々しい。闇の中にいるのに、そのくせ妙に強い閃光。

飾らず、媚びず、膿まない生傷のリアリティ。誰にも似ていない唯一無二。

 

カバーシンガーとしてとある配信アプリ内で彼を知ったのだけど、出来れば聴かなかったことにしたい。配信ではなく一番最初はライブで、路上で聴いてみたかった。

きっとどんな雑音の中でも私は必ず足を止めて聴き入っただろうと思う。

https://msktorus.wixsite.com/torusmusic

 

region

長い冬の準備をしないと。

 


寒くて暗い場所にいると人は病むと聞いたことがある。体や心の作りからして、人間とはそういうものだとかなんとか。

家の中をなるべく明るく保って温かいものを食べる。

 


そう言えば年々体力が落ちていく気が少ししている。

 

 

そりゃ毎年愚痴は出るけど。

半年間はほぼ冬の気候の土地を結局は多分、愛しているのだし。

matter

単純に、疲れる。

と感じるようになった頃から戦うことをやめ、負けたくないと思うことをやめ、競うことをやめた。

数字で争うのをやめ、相手より上でいたいとも思わなくなった。私が馬鹿でいれば相手が機嫌よくしていてくれるなら願ったり叶ったりだ。

 

 

でも、どこをどう切り取っても明確な悪意を向けられた時は喜びで血が騒ぐ。本来好戦的な性質であることを思い出す。

その気になって後先考えなければ何だってできる自分を賞賛したくなる。

 

 

ただ。

その【後先】の中に、やっと手に入れた快適で静かな暮らしや、離れて暮らす姉弟のことを同時に思い出す。

 

 

この顔は、最初から最後まで忌み嫌った祖父によく似ている。

 

repeat

 

一瞬でどうしようもなく好きになってしまう曲やフレーズやメロディがある。歌詞を訳してみようと思う前から、泣けて仕方なかった。

 

 

色んな音楽やありとあらゆるものを、好きか嫌いかと聞かれれば好きという答え方をすることが多いのは本当にその言葉通りだからだ。

 

好きだよ(刺さってはいないけど)

でも括弧の中を言ったところで何がどうなるわけでもない。色んな音楽が好きで聞き流していつか懐かしくなっていく、それはそれで楽ではあるのだけど。

 

幸せで切なくて、8%退廃的な歌。

 

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